嬉野茶が出来るまで
摘んだ生茶を蒸し、もみ、乾燥したものを「荒茶」と言います。「荒茶」は形が不揃いで茎なども含まれており変質もしやすいため、まだ製品としての価値を持ちません。お客様に最高の嬉野茶を楽しんで頂く為に、仕上げ加工を行います。仕上げ加工により香味と旨味を最高まで引き出し、長期の貯蔵にも耐える嬉野茶が出来上がります。ここでは、その仕上げ加工の工程をご紹介します。
整 形
茶葉の大きさを揃えます。
細かい茶と大きい茶に選別し、大きい茶葉はカッターによって
小さく切断して整えます。また、篩(ふるい)にかけて茎や粉などの
不要な物を取り除き、均等でカタチの整った茶葉のみを選別します。
唐 箕 (とうみ)
唐箕と呼ばれる風力分級器を使い、
軽い茶葉や工程の中で生まれた屑を風で飛ばして選別します。
唐箕とは主に、穀物を籾殻・玄米・塵に選別する際に
使われていた農機具のひとつで、古くは江戸初期から
存在していました。